月経困難症/月経前症候群とは?
(dysmenorrhea)
(PMS;PreMenstrual Syndrome)
こんな症状で悩んでいませんか?


「生理1日目は下腹部が痛い」
「頭痛がして集中できない」
「胸が張った感じがする」
「生理前になると、
暴食(甘いものなど)になる」
「ニキビ・肌荒れがすごい…」
「生理が始まると
イライラが止まらない」
「不安になりやすい」
「生理前は寝つきにくい…」
「生理痛がひどく
気持ちも悪くて、仕事に行けない…」
「一日中、眠たい…zzz」など
この症状は『月経困難症』、
『月経前症候群(PMS)』によるものです。
月経困難症は年齢が若い女性ほど発症頻度は高く、25歳未満では43.1%の女性に発症していると言われています。
また月経前症候群(PMS)は女性の7割の方が悩まれています。
※月経痛 働く女性の健康に関する実態調査 結果 働く女性の身体と心を考える委員会報告書. 財団法人 女性労働協会 2004;21-22より
●機能性月経困難症
●原因となる病気がなく、症状を伴う月経困難症
●月経開始直前から1-2日目に
出血が多いと痛みが強く、
月経2-3日後に軽減。
●主な原因:子宮内膜から分泌される
『プロスタグランジン』の過剰分泌によって
子宮を強く収縮させ、痛みを引き起こしている。
●思春期の女子に多くみられる。
→日常生活に支障をきたすほどの重度の痛みに
より、学校や仕事を休むこともある。
→思春期時に『月経困難症』と診断され、
将来『子宮内膜症』を発症する
割合は70%有すると報告されている。
※Janssen EB et.al: Hum Reprod Updeate 2013より
*『プロスタグランジン』の作用
・人間の様々な組織や器官で認められる
ホルモンに似た物質
・子宮(平滑筋)を収縮させる。
・血管収縮物質でもあるため、
子宮への血流を減少させ、神経を
敏感にさせる働きもある。
・その他にも免疫やアレルギーなど
にも関与している。
●器質性月経困難症
●原因となる病気を有し、症状を伴う月経困難症
●月経前4-5日から月経終了後まで続く
持続性の鈍痛を伴うことが多い。
●主な原因となる婦人科系の病気
子宮内膜症
子宮腺筋症
子宮筋腫
子宮奇形など
月経前症候群とは?
(premenstrual syndrome)
月経前3~10日の黄体期に続く精神的あるいは
身体的症状で、
月経開始とともに軽快ないし
消失するものをいいます。
※公益社団法人 日本産科婦人科学会より
●PMSの原因
明確な原因はわかっていません。
現段階では、黄体ホルモンが何らかの影響を受けることで、PMS特有の症状が出現すると言われています。
●PMSの主な症状
症状は約200種類以上にも及ぶと言われています。
下記には一部をご紹介します。
*精神的な症状
…月経困難症と比較してPMSでは多くみられる症状
【情緒不安定、イライラ、怒りっぽい、
抑うつ、集中力低下、など】
*身体的な症状
【胸の張りや痛み、食欲増進、にきび、
睡眠障害(日中眠い・不眠・寝つきが悪い)】
【便秘、下痢、お腹の張り、腰痛、
頭痛、めまい、ふらつきなど】
※とくに精神状態が強い場合には、
月経前不快気分障害
(premenstrual dyspholic disorder : PMDD)
といいます。
月経症状でお悩みの方は、
ぜひ当院へご相談ください。