施術案内
鍼灸の適応症
鍼灸の適応疾患として、1996年に世界保健機構(WHO)の草案で49疾患が示されています。
また1997年にアメリカ国立衛生研究所(NIH)において鍼に関する合意声明では有効性が高い疾患が記されています。
上記の疾患だけでなく、現在世界中で鍼灸の基礎研究・臨床研究が行われており、科学的根拠(EBM)に基づく適応疾患は今後ますます増えていくと思われます。
また、科学的なものだけではなく、古代から継承されてきた伝統医療の概念も重要です。
疾患名に対してのみ治療するのではなく、脈や舌の状態を診て全体のバランスを整えていくことも必要です。
本治療院ではこれら両方を踏まえ、
常に時代を「コ・エ・ル」治療を実践します。
以下に一部をご紹介します。
運動器系疾患
上顆炎(テニス肘)、慢性関節リウマチ、
頚肩腕症候群、変形性膝関節症、
頚椎捻挫、
肩関節周囲炎(五十肩)、腱鞘炎、腰痛、外傷の後遺症
神経系疾患
神経痛、神経麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、
自律神経失調症
頭痛、めまい、不眠、
神経症、しびれ
循環器系疾患
狭心症を伴う虚血性心疾患、高血圧症、低血圧症、動悸、息切れ
呼吸器系疾患 / 耳鼻咽喉科疾患
気管支炎、喘息、副鼻腔炎、風邪及び予防、
耳鳴、難聴、中耳炎、蓄膿、咽頭炎、喉頭炎、扁桃炎
消化器系疾患
胃腸病(胃炎・消化不良・胃下垂・胃酸過多・
下痢・便秘)、
胆嚢炎、肝機能障害、
胃十二指腸潰瘍、痔
生殖・泌尿器系疾患 / 婦人科疾患
過活動膀胱、慢性骨盤痛症候群(慢性前立腺炎)
性機能障害、
前立腺肥大、尿失禁、間質性膀胱炎、
男女の更年期障害、
男女の不妊症、月経困難症、
月経不順、生理痛、冷え性、
産後の骨盤ケア
月経前症候群、
(PMS)
小児科疾患
小児神経症(夜泣き、疳の虫、消化不良、
偏食、食欲不振、不眠)、
小児喘息、アレルギー性湿疹、
夜尿症(おねしょ)、虚弱体質の改善
その他
メニエール症候群、眼精疲労、疲れ目 、
片麻痺、頭痛(片頭痛、緊張型頭痛)
坐骨神経痛、顔面神経麻痺、三叉神経痛、うつ病、アンチエイジング、
慢性疼痛(線維筋痛症)、
アスリートのパフォーマンス向上、
免疫力向上など
上記以外に気になる症状をお持ちの方は、気軽にご相談ください。
慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群とは?
(CPPS;chronic pelvic pain syndrome)
慢性前立腺炎は、明確な原因は不明です。
30~40代の働き盛りの男性に多いのが特徴と言われています。
その理由としては、長時間のデスクワークや自動車運転での座っている姿勢が続くことによって骨盤内の血流が悪くなり、そこから起こるとも考えられています。また精神的なストレスも関与しているとも考えられています。
もう少し詳しく慢性前立腺炎について見ていきましょう!

慢性前立腺炎は症状が多彩で、下腹部から亀頭・陰嚢・恥骨・骨盤内、大腿内側部に疼痛や不快感を訴えるものが多いと言われています。
1995年米国国立衛生研究所(National Institutes of Health ; NIH)により前立腺炎の新しい分類が提唱され、細菌感染が証明されない慢性前立腺炎はCategoryⅢ-Bに分類され、慢性非細菌性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(choronic non-bacterial prostatitis / chronic pelvic pain syndrome )と呼ばれるようになりました。


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亀頭
参考図:医学書院「目でみるからだのメカニズム」第2版より
1999年には、NIHよりResearch Guidelineが提示され、慢性前立腺炎症状スコア(NIH ; chronic pelvic pain syndrome Index ; CPSI)も作成されて、慢性前立腺炎の重症度や治療効果判定に応用されています。
院長 杉本の論文は、
こちらをクリック!
鍼灸治療では、慢性骨盤痛症候群(慢性前立腺炎など)の症状軽減がみられます!
そうなんですね!杉本先生!
じゃあ、慢性骨盤痛症候群で悩んでいる患者さんたちに対してコエル鍼灸院ではどんな治療が受けられるの?

エルくん

院長
エルくん質問ありがとう!
この症状に対して、私の治療を受けられる患者さんは「慢性骨盤痛症候群の診断のもと薬物療法をおこなったが改善がみられなかった」という方が多く来院されます。そんな患者さんたちのために、慢性骨盤痛症候群や過活動膀胱、間質性膀胱炎などの下部尿路障害について研究を重ねてきました。その方法については下記で簡単に説明しますね!
【治療部位】
●使用する部位:陰部神経刺鍼点
陰部神経刺鍼点の場所は、上後腸骨棘と坐骨結節下端内側を結ぶ線上で、頭側から50~60%の場所になります。この場所に刺激をすることで、慢性骨盤痛症候群や間質性膀胱炎の痛みや不快感の症状改善に効果を発揮します。


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参考図:グレイル解剖学 第2版より
*陰部神経刺鍼点や中髎穴に関する排尿障害への治療に関しては、近年のはり師・きゅう師国家試験問題にも出題されています。

エルくん
臀部に鍼をすると不快感や排尿症状が改善されるんだ!
この研究をずっとされてきたからこそ、改善され患者さんたちのQOL向上に繋がっていくんだ!先生すごいなあ~!!
ぼくも先生に負けないように技術を磨かなくっちゃ‼

院長
そうですね!
常に技術の研鑽を続けています。いままで症状の改善がみられなかった患者様が治療後笑顔で帰られる姿を見ると、本当に嬉しくなりますね!
非細菌性慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)の症状で悩まれている方は、一度当院にご相談ください。
治療の内容はもちろん治療回数などに関しては、お一人おひとりに合わせて説明をさせていただきます。
過活動膀胱とは?
(OAB;Overactive Bladder)


急にトイレに行きたくなる
我慢できず
漏れてしまう


過活動膀胱の症状
夜中にトイレで何度も起きる
頻繁にトイレに行く
このような症状で悩んでいる方は、
40歳以上の男女14.1%(約1,040万人)と
7人1人の割合で多くの患者さんが居られます。
※日本排尿機能学会 過活動膀胱ガイドライン作成委員会 編:“5.疫学”過活動膀胱ガイドライン第2版 リッチメディカル株式会社:80.2015より作成
過活動膀胱って??

過活動膀胱とは、様々な原因により膀胱周囲にある筋肉(排尿筋)の支配神経(副交感神経)を刺激し、この神経が興奮することで、排尿筋の収縮が過剰に起こります。
そのため、尿が膀胱内に溜まっていないのにも関わらず尿意切迫感(急に我慢ができないほどの強い尿意)がみられる状態を言います。
その結果、頻尿や夜間頻尿などの症状を伴うことをいいます。

=過活動膀胱の原因=
過活動膀胱の原因には、大きく2つに分類されます。
1.神経因性
脳疾患、脊髄疾患、馬尾・末梢神経疾患など
2.非神経因性
メタボリックシンドローム、
動脈硬化といった血管内皮機能障害など
生活習慣病の乱れに伴う高血圧、
※メタボリックシンドロームのリスク因子
(高血圧、糖尿病、脂質異常症)の数が多いほど、
下部尿路障害との関連性が強くなることが報告されています。
これまで、鍼灸治療によって膀胱容量の増大、
膀胱の過敏な状態を抑えることにより、
頻尿や尿意切迫の症状改善がみられています。
当院の過活動膀胱に対する施術は、
病態を第一に考え
患者さんのQOL
(生活の質;Quality Of Life)
の改善を目指します。
さらなる症状の改善がみられています。
病院でお薬を処方されている方も
鍼灸治療を併用することで
過活動膀胱でお悩みの方は、
ぜひ当院へご相談ください。
月経困難症/月経前症候群(PMS)とは?
こんな症状で悩んでいませんか?


「生理1日目は下腹部が痛い」
「頭痛がして集中できない」
「胸が張った感じがする」
「生理前になると、
暴食(甘いものなど)になる」
「ニキビ・肌荒れがすごい…」
「生理が始まると
イライラが止まらない」
「不安になりやすい」
「生理前は寝つきにくい…」
「生理痛がひどく
気持ちも悪くて、仕事に行けない…」
「一日中、眠たい…zzz」など
この症状は『月経困難症』、
『月経前症候群(PMS)』によるものです。
月経困難症は年齢が若い女性ほど発症頻度は高く、25歳未満では43.1%の女性に発症していると言われています。
また月経前症候群(PMS)は女性の7割の方が悩まれています。
※月経痛 働く女性の健康に関する実態調査 結果 働く女性の身体と心を考える委員会報告書. 財団法人 女性労働協会 2004;21-22より
月経困難症って??

月経困難症とは、
月経中に子宮に痛みが生じる状態をいいます。
月経開始直前から月経1-2日目に
●痛みの性質:
通常鋭い痛み。
下腹部痛、頭痛を主症状とし、イライラ、
●症 状:
吐き気などを伴います。
食欲不振、憂うつ、脱力感など
※その他:便秘または下痢、頻尿、
●痛みの特徴:
症状が起こり、2-3日後に軽減します。
痙攣性、拍動性、
鈍い継続的な痛みも感じます。
日常生活に支障をきたすほどの痛みに
悩む女性が多いと言われています。
●月経困難症には2つに分類されます!
●機能性月経困難症
●原因となる病気がなく、症状を伴う月経困難症
出血が多いと痛みが強く、
●月経開始直前から1-2日目に
月経2-3日後に軽減。
●主な原因:子宮内膜から分泌される
『プロスタグランジン』の過剰分泌によって
子宮を強く収縮させ、痛みを引き起こしている。
●思春期の女子に多くみられる。
→日常生活に支障をきたすほどの重度の痛みに
より、学校や仕事を休むこともある。
→思春期時に『月経困難症』と診断され、
将来『子宮内膜症』を発症する
割合は70%有すると報告されている。
※Janssen EB et.al: Hum Reprod Updeate 2013より
*『プロスタグランジン』の作用
・人間の様々な組織や器官で認められる
ホルモンに似た物質
・子宮(平滑筋)を収縮させる。
・血管収縮物質でもあるため、
子宮への血流を減少させ、神経を
敏感にさせる働きもある。
・その他にも免疫やアレルギーなど
にも関与している。
●器質性月経困難症
●原因となる病気を有し、症状を伴う月経困難症
●月経前4-5日から月経終了後まで続く
持続性の鈍痛を伴うことが多い。
●主な原因となる婦人科系の病気
子宮内膜症
子宮腺筋症
子宮筋腫
子宮奇形など
月経前症候群(PMS)とは?
月経前3~10日の黄体期に続く精神的あるいは
身体的症状で、
月経開始とともに軽快ないし
消失するものをいいます。
※公益社団法人 日本産科婦人科学会より

●PMSの原因
明確な原因はわかっていません。
現段階では、黄体ホルモンが何らかの影響を受けることで、PMS特有の症状が出現すると言われています。
●PMSの主な症状
※症状は約200種類以上にも及ぶと言われています。
下記には一部をご紹介します。
*精神的な症状
【月経困難症と比較してPMSでは多くみられる症状】
【情緒不安定、イライラ、怒りっぽい、
抑うつ、集中力低下、など】
*身体的な症状
【胸の張りや痛み、食欲増進、にきび、
睡眠障害(日中眠い・不眠・寝つきが悪い)】
【便秘、下痢、お腹の張り、腰痛、
頭痛、めまい、ふらつきなど】
月経前不快気分障害
(premenstrual dyspholic disorder : PMDD)
といいます。
※とくに精神状態が強い場合には、
月経での痛みで悩まれている女性は、年々増加傾向にあります。
女性が社会で輝き続けるための手助けを当院では施術をおこなっています。
当院での月経困難症や月経前症候群の治療の特徴は、骨盤内臓器の機能改善や血流改善を目的におこないます。
♫患者さまからの声♫
・いつも生理前になるとイライラしやすいのに、イライラがなくなりました!
・寝込むくらいの生理痛に悩まされていたのに、鍼灸をしてから生理の時でも気持ちが楽になった!
・はこ灸でお腹や腰のあたりを温めてくださるので、気持ちが良く癒されます。
この症状でお悩みの方は、
まず当院にご相談ください!

小児はりとは?
お子さまのこんな症状で悩まれていませんか?

「夜泣きが大変・・・」
「寝つきが悪くて…」
「おねしょが続く…」
「風邪をひきやすい」
「アレルギー症状がひどい…」
「便秘が続いていて…」
「風邪にも負けないカラダに育って欲しい!」など