自律神経の乱れとは?
( Autonomic imbalance )
◆自律神経の乱れとは?
<医学的分類と背景>
「自律神経の乱 れ」とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、
身体や心の調整機能がうまく働かなくなる状態を指します。
●自律神経失調症に分類されることが多い症状
・倦怠感・めまい・頭痛・動悸・息切れ
・胃腸の不調(食欲不振・便秘・下痢)
・手足の冷え・のぼせ・多汗
・不眠・不安感・集中力の低下
・PMSや生理不順など、ホルモンの変調を伴うもの
●主な背景

・ストレスや緊張の継続:交感神経優位が続くことでリラックスできなくなる
・不規則な生活:睡眠不足、夜型の生活などがリズムを崩す
・気候や気圧の変化:環境ストレスに敏感な人に影響
・更年期・思春期:ホルモンバランスの変動によって自律神経も乱れやすい
・身体的疲労の蓄積:筋肉の緊張や慢性的な痛みが引き金になる場合も
医学的には「はっきりとした原因疾患はないが、さまざまな症状が現れている状態」とされ、心療内科や内科でも明確な治療法が見つからないことも多いのが特徴です。
<東洋医学の見解>
東洋医学では、自律神経の乱れを「気の流れの失調」「臓腑のバランスの崩れ」と捉え、
以下のような考え方があります。
=主な原因タイプ=
◆肝気鬱結(かんきうっけつ):
ストレスや感情の抑圧で「肝の気」が滞り、イライラ・不眠・月経不調などが現れる
◆心脾両虚(しんぴりょうきょ):
過労や悩みごとで「心」と「脾(胃腸)」が弱り、不安感・夢の多い眠り・食欲不振が出やすくなる
◆腎陰虚(じんいんきょ):
慢性的な疲労や加齢により「腎の潤い」が不足し、のぼせ・耳鳴り・不眠などの症状が起こる
◆気血不足・気虚:
エネルギーや血の不足により、疲れやすく、立ちくらみや不安感、冷えなどが生じやすくなる
鍼灸での対応自律神経の乱れに対しては、体質や症状に合わせたツボ刺激で全身のバランスを整えながら、神経の働きを穏やかに調整していきます。局所治療よりも、全身調整型の施術が中心となるのが特徴です。
◆当院の施術について
その方の体質や今の状態に合わせ、緊張をゆるめリラックスを促すツボを選んで施術します。
自律神経が乱れている方は、お腹や足の冷えがある場合も多く、お灸や温かい手技で優しく整えていきます。
◆患者さまの声
[ 40代女性・会社員 ]

ここ数年、なんとなく体調が優れない日が続いていました。寝ても疲れが取れなかったり、急に汗が出たり、気分の浮き沈みもあって、「これが更年期なのかな…」と感じながらも、どうすればいいのか分からず不安な日々でした。
そんな中、自律神経の乱れが関係していると知り、こちらの鍼灸院に通い始めました。
最初の1ヶ月は週1〜2回のペースで通院し、徐々に体調が安定してきたため、現在は月1回のメンテナンスで様子を見ながら通っています。
施術はとても丁寧で、身体がじんわり温まるような感覚が心地よく、毎回少しずつ自分のリズムが整っていくのを感じました。
今では朝もスッと起きられるようになり、以前のように気力を持って仕事にも向かえるようになりました。
「自分の身体に向き合う時間」ができたことで、心も軽くなった気がします。これからも続けていきたいと思っています。
[ 30代男性・会社員 ]

夜も寝つけない、眠れても何度も目が覚めてしまう…という日が続き、日中もぼんやりして集中力が続かず、仕事に行くのも正直しんどい時期がありました。
病院に行くほどでもないと思いつつも、「このままだと本当にダメになる」と感じて、こちらの鍼灸院に通ってみることにしました。
当初は週1回のペースで2ヶ月ほどしっかり通い、睡眠の質が改善してからは月2回のペースを保っています。仕事やストレスの状況によっては週1回に戻すこともあり、柔軟に調整しています。
施術を重ねるうちに少しずつ眠れる日が増えてきて、気持ちにも余裕が出てきたのを感じています。
今では「今日はちゃんと眠れそうだな」と思える日が増え、気がつくと朝起きるのがつらくない日も出てきました。
身体が整うと、こんなにも心にも変化があるんだと実感しています。自分のペースで、これからも続けていきたいです。
