肩こりとは?
(ShS;Shoulder Stiffness)
◆肩こりの原因とは?
「肩こり」は、医学的には首・肩・背中の筋肉に起こる緊張や血流障害による不快感・痛み・張りなどの症状を総称したものです。
とくに日本人に多く、デスクワークやストレス社会を反映する「国民病」ともいわれています。

僧帽筋
肩甲挙筋
<医学的分類と背景>
◆頚肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん):
長時間の同じ姿勢や反復動作により、首・肩・腕の筋肉や神経が疲労・圧迫されることで生じる慢性症状。
◆筋筋膜性疼痛症候群(MPS):
筋肉の中に「トリガーポイント(しこり)」ができ、関連部位にも痛みを引き起こす状態。
肩甲挙筋や僧帽筋に好発。
◆神経根障害・頚椎症など:
椎間板の変性や加齢によって神経を圧迫し、肩や腕のしびれ・痛みを伴うことも
(この場合は「肩こり」とは別)。
◆緊張型頭痛との関係:
肩や首の緊張が頭痛を引き起こすことがあり、慢性的な肩こり+頭痛で悩まれる方も多い。
◆心因性・自律神経の乱れ:
ストレス・精神的緊張により交感神経が優位になり、筋肉がこわばることも。
**「肩こり=こころと体のサイン」**ともいえます。
<東洋医学の見解>
東洋医学では、肩こりは単なる筋肉の疲れではなく、気・血の巡りの悪さや内臓のバランスの乱れが関係していると考えます。
◆気血の滞り:ストレスや姿勢不良で気や血の流れが悪くなり、こりや張りが出る
◆肝の不調:ストレスによって「肝」の働きが乱れ、肩や首に緊張が出やすくなる
◆寒邪・冷え:冷えが体に入り、筋肉や経絡がこわばる
◆脾虚(ひきょ)・湿邪:体に余分な水分がたまり、肩が重だるく感じる
◆腎虚(じんきょ):加齢や慢性疲労で「腎」の力が弱まり、回復しにくくなるなど
鍼灸での対応鍼灸では、肩まわりの緊張だけでなく、
全身の巡りや内臓の働きも整えることで根本改善をめざします。
肩だけでなく、ストレス・冷え・体質に合わせたツボを使って、
体の内側から軽くなるようサポートしていきます。
◆当院の施術について
当院では、まずお一人おひとりの体質や生活習慣を丁寧にお聞きし、
はりと灸を使って血流を促し、深い筋肉の緊張をゆるめていきます。
肩まわりだけでなく、全身のバランスも整えることで、根本からの改善を目指します。
◆患者さまの声
[ 30代女性・会社員 ]

デスクワークによる慢性的な肩こりがひどくなり、次第に頭痛まで感じるようになってしまい、検索でこちらの鍼灸院を見つけて通い始めました。
週1回の施術を3回受けたところで、肩こりや頭痛がだいぶ軽くなりました。現在は月に1回のメンテナンスとして通院していますが、仕事が忙しい時期や冬場など、症状が強くなるタイミングには月2回のペースでお世話になっています。
毎回、全身を丁寧に診てもらえるので、身体だけでなく心までスッキリ。リフレッシュできる大切な時間になっています。

