What is low back pain?
(LBP; Low Back Pain)
◆腰痛の原因とは?
「腰痛」とは、腰部(背中とお尻の間)に痛みや違和感を感じる状態の総称で、
日本人の多くが一度は経験するといわれています。
その多くは明確な病変が見つからない**「非特異的腰痛」**に分類されます。

<医学的分類と背景>
●特異的腰痛(原因がはっきりしているもの)
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・圧迫骨折(特に高齢者)
・脊椎の感染症や腫瘍
・内臓疾患(腎臓・膵臓・婦人科など)に関連する腰痛
●非特異的腰痛(原因が特定できないもの)
・筋肉や靱帯の緊張・炎症
・姿勢や動作による負担
・心因性のストレスや自律神経の乱れによるもの
・骨盤や股関節、下肢との連動不良
特に慢性腰痛の場合、筋肉・関節・神経・心理的要因が複雑に絡み合っていることが多く、単なる「腰の筋肉疲労」だけで片付けられないケースが増えています。
<東洋医学の見解>
東洋医学では、腰痛は以下のような視点から診ていきます。
◆腎虚(じんきょ):加齢・疲労・冷えなどにより「腎の力(エネルギー)」が低下し、腰に痛みが出る
◆寒湿(かんしつ):冷えや湿気が体に入り込み、血流が滞って痛みを引き起こす
◆気血の滞り:ストレスや筋肉の緊張により「気」や「血」の流れが悪くなり、痛みが起こる
◆経絡の流れの阻滞:経絡(けいらく=エネルギーの通り道)が詰まることで、局所に痛みや違和感が生じる
東洋医学では、腰は「腎の府(じんのふ)」と呼ばれるほど重要な場所とされ、
全身のエネルギー状態や内臓機能とも深く関係しています。
そのため、鍼灸では痛みのある場所だけでなく、全身の状態や体質をふまえた施術を行います。
◆当院の施術について
痛みの出ている部分だけでなく、体全体のバランスをみながら、
鍼やお灸で気血の流れをスムーズにし、筋肉の緊張や冷えをやわらげていきます。
ぎっくり腰など急性の症状から、慢性的な腰痛まで幅広く対応しています。
◆患者様さまの声
[ 50代男性・自営業 ]

慢性的な腰痛持ちで、今回は仕事での作業中にあまりにも痛みが続いてしまったため、来院しました。
最初の2〜3ヶ月は週1回のペースで施術を続けていくうちに、慢性的だった腰痛が徐々に軽減していきました。
おかげさまで、今では息子とキャッチボールをしても楽に動けるようになり、とても嬉しく感じています。
今は、過度な仕事や無理な姿勢を取ると再発しないかと少し不安もあるため、月2回のペースでケアも兼ねて通院を続けています。

